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色管理

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

08_ドットゲインについて

今回は濃度から派生する印刷品質の代表的な管理指標であるドットゲインについて説明します。 印刷という色再現方式は1つ1つのドットには諧調が無く、プロセス印刷の場合、色の要素はCMYKの各インキ色(1次色もしくはプライマリーと呼びます)と用紙色およ…

07_白紙基準濃度って何だ?

濃度測定の設定項目でもう一つ大切な要素が用紙濃度を含んだ濃度を測定するか、含まない濃度を測定するかという設定です。 用紙濃度を含まない設定は「マイナス用紙濃度」といったり「白紙基準濃度」、「相対濃度」「pap」などと呼んだりします。全て同じ意…

06_POL?

POLというのは濃度測定時に使用するフィルターで、Polarization Filterの略で偏光フィルターを意味します。 濃度測定の際にこのフィルターを使用した測定を行うことで有効な情報が得られる場合があります。 偏光フィルターは通常濃度測定のみに使用し色彩値…

もはや視覚評価だけでは十分ではない?

色/カラーは大切と言われますが、なぜでしょう?実際、製造過程において色は欠かせない要素です。ですが、思い通りの色を製品で実現することは、以前より難しいと感じる製造者が増え、こうした製品のブランドを持つ会社はより厳しい基準や許容値を満たすこ…

自社とサプライヤーの測定値は 一致していますか?

自社とサプライヤーの測定値は一致していますか? 測定値がサプライヤーの測定値と異なることがありますか?実は、こうしたお客様は多いのです。 これは、解決しなければならない重要な問題です。もしあなたの測定値がサプライヤーのものと一致しない場合、…

05_濃度を測定すると何が分かるの?

さて、色の管理やカラーマネージメントとしては色彩値であるL*a*b*測定が中心となっている昨今、どうして依然として濃度値を使用するのでしょうか? 印刷における濃度測定値から派生する指標としてはドットゲイン、2次色トラッピング、コントラスト、グレー…

トリックなし、トリート(ごほうび)だけ!

前回、ステータスTとEを説明しましたが、それでは、ステータスTとEの どちらを使用すればいいのでしょうか? 印刷のプロセス印刷では、基本的にはどちらを使用しても良いと思います。 問題は常に同じステータスを使用することです。 あるときはステータスTを…

04_濃度ステータスTとE、あなたはどっちを使ってる?

前回、ステータスTとEを説明しましたが、それでは、ステータスTとEの どちらを使用すればいいのでしょうか? 印刷のプロセス印刷では、基本的にはどちらを使用しても良いと思います。 問題は常に同じステータスを使用することです。 あるときはステータスTを…

測色計ってどう使うの? ―アイスクリームの色管理―

スーパーやコンビニでアイスクリームを買う時、あなたは何を基準に選びますか? 無意識に、商品の色と外観で一番美味しそうに見える商品を選んでいるのではないでしょうか。 トルコ北部のチョルルに位置するAlgidaアイスクリーム(世界第6位のアイスクリーム…

03_濃度ステータス EとTはどうちがう?

前回、ISOのプロセス印刷用の濃度ステータスとして、ステータスT,E,Iがあることを紹介しましたが、今回はその内容をもう少し詳しく見ていきたいと思います。 前回、ISOはこれらの波長領域の重み付けを数値として規定してることをご説明いたしました。(元…

02_濃度のステータスって何だ?

図-1 印刷物や写真感材の濃度を評価する際、使用する色材の特性に応じて評価する(チェックする)波長領域を変えて濃度を算出します。たとえばプロセス印刷(CMYKによる印刷)のイエローインキの分光反射率特性は、用紙の上のインキ量を増減すると図-2のよ…